心電図検査の有用性
心電図検査でわかる主なこと
心電図検査の種類

沖重 薫

横浜市立みなと赤十字病院
心臓病センター長
<専門>
臨床不整脈、心臓性突然死、
特発性心筋症、
カテーテル・アブレーション手術

横浜市立みなと赤十字病院

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神奈川県横浜市中区新山下3丁目12番1号
TEL:045-628-6100(代表)
FAX:045-628-6101


 心臓性突然死はあらゆる年齢に起こります。原疾患によっては乳児期、青年期から老年期まで、人生のほとんどの段階に危険性があります。

 心臓性突然死の引き金になるのは、主に激しい運動です。この運動によって突然死を惹き起こす先天性心疾患のいくつかは、心電図検査で発見される可能性が高いです。心電図だけでほぼ確定できる疾患もあれば、心電図所見により心疾患の潜在が疑われて、さらなる精密検査で発見されることもあります。

 近年ますます心電図検査の重要性は高まっております。心電図検査は簡便な検査だけに、ともすれば軽視されがちですが、「心臓性突然死予防のためにはまず心電図検査」と認識してほしいと思います。

不整脈(原因や種類など)

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患

心肥大、心膜炎、心筋症などの心疾患

心臓の位置変化

心筋の虚血や障害など

 心電図検査には様々な検査方法があります。一般的に実施されている主な検査方法について、その特徴などを解説いたします。

12誘導心電図

最も一般に用いられる心電図検査法で、職場や学校などの定期健康診断などでも実施されております。仰向けにベッドに横たわり安静な状態で、胸に6箇所、手と足に3箇所の電極を貼り付け記録します。

ホルター心電図(24時間心電図)

小型軽量の携帯型心電計を身につけて、長時間にわたって心電図を連続記録します。不定期に起こる不整脈などに対し、睡眠中も含めた日常生活での心電図変化を記録・解析する事で、診断や治療に役立てます。

運動負荷心電図

日常労作あるいは運動時に心臓の機能が維持されているか、狭心症発作を起こさないかどうかを判断するために行います。通常の安静時心電図検査と異なり、運動をして心臓に負荷をかけたときの心電図、および運動後の心電図を記録観察し、不整脈変化などを評価します。


著書「突然死の話」には、更に詳しい内容が、わかりやすく執筆されております。
持ち運びに便利な文庫本で、書店の棚に並んでおります。
是非ご一読ください。

突然死の話
あなたの心臓に潜む危機
(中公新書)
沖重 薫著


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